- 移住者の声
- 越後 佑子さん
民芸、祭り、南砺ならではの伝統文化を堪能する、味わい深い暮らし
2026年取材
| 越後 佑子さん 出身 / 高岡市 職業 / |
多様な価値観と、歴史ある文化を求めて
三重県鈴鹿市の行政職員として20年勤めた経歴のある越後さん。「公務員としての価値観だけではなく、いろんな世界に触れてみたい」との想いから、2017年頃から転職を考えるように。
趣味でお茶を嗜んでいたことから、着物や器にも興味があり、日本らしい文化が今も息づいている南砺市への移住を検討。『南砺で暮らしません課』(現・政策推進課)に問い合わせたことをきっかけに、南砺市を訪れるようになる。棟方志功作品を多く取り扱う『光徳寺』(福光)の活動の手伝いを通じて民芸に出会い、周囲の人たちとも親しくなっていく。
しかしコロナ禍に入ると、移住のことを考えるのは少し先送りに。長く勤めた仕事を離れることも、なかなか一歩が踏み出せなかったという。「だけど、いろんな価値観に出会いながら一生取り組めるものを探したかった。ちゃんと地域に溶け込んで、社会に貢献できる人になりたいなと思って。」
そして約5年の検討期間を経て、2022年に移住。前職での経験を活かし、小規模多機能自治の仕事に携わりながら南砺市での生活が始まった。
脈々と受け継がれてきた土地の魅力
「南砺市は、歴史ある文化が今も大切にされているのがすごい」と語ってくれた越後さん。例えば城端の曳山祭り、棟方志功作品、井波の瑞泉寺で作られる涅槃団子など。「地元の人たちの中には、自分で着付けができたり歌や三味線を嗜んでいたりする人も多く、その美意識の高さが、人への優しさや町の綺麗さにもつながっているのでは」と話す。これから移住を検討する人たちには、「地域の祭りに参加して土地の空気感を体感してみるのがオススメ」だそう。
地域おこし協力隊の任期は3年。次の就職先を探す中で『株式会社 水と匠』の関係者とつながりができ、現職に至った。富山の豊かな地域資源の中で織り成されてきた職人の手仕事の美しさをはじめ、人と自然が共に作り上げてきたこの土地の魅力を伝える活動をサポートしている。
地域の一員として自らを大きく活かしていきたいという越後さんの生き方が、また一つこの土地の大切な歴史として積み重なっていくだろう。
