- 移住者の声
- 鈴木ファミリー
田舎暮らしの醍醐味 人と人とのダイレクトなつながりを楽しむ
2024年取材
鈴木ファミリー 出身 / 愛知県 職業 / |
南砺らしいおもしろい仕事がしたい
ワーキングホリデーを活用し、オーストラリアとカナダに暮らしたことがある剛さん。バックパッカーで旅をしていた経験もあり、移住に対するハードルは全くなかったという。剛さんは、「ゲストハウス『合掌かずら』を運営している東山さんと、15年来の友人で、彼から、そこの運営を手伝ってほしいと声をかけてもらったんです。」と語る。コロナ禍で、人が多い名古屋での生活に行き詰まりを感じていたこともあり、地域おこし協力隊として南砺市へ移住。現在は、SDGsの普及イベントの開催や、草刈りや空き家掃除など、地域が必要としているSDGsに繋がる活動をしている。「都会だと、ちょっとした困り事でもすぐ業者に依頼する。だけどこの地域では、人と人とのつながりで解決できるのが魅力。」と、南砺ならではの密なコミュニティーの強みに着目。地域の人や移住者の困り事の受け皿になるような、南砺らしいおもしろい仕事がしたいと語ってくれた。剛さんは介護福祉士の経験もあり、それを活かして遺品整理の仕事も視野に入れているという。遺品整理を通して地域の高齢者に安心を届けることもまた、剛さんの考える「困り事の受け皿」の役割のひとつだ。
自給自足で「暮らし」そのものを豊かに
40歳を過ぎてからアレルギー体質になり、食べられないものが増えたという剛さん。それを機に、米・大豆・塩などは丁寧に自給できるようになりたいと、2年前から米作りに取り組んでいる。大量生産・大量消費の生き方ではなく、必要な分を自分たちで作り、それで生活していくことが、暮らしを豊かにすることに繋がるのではと剛さんは考えている。
「100%じゃなくても、自給自足できるものが増えれば、それがまた地域の問題の解決にも役立つと思います。」と語る剛さんの言葉には、やはり一貫して、周囲の人たちの困り事に根本から寄り添う姿勢を感じられる。剛さんの想いが伝播し、南砺の未来を明るく照らしていくだろう。