自然豊かな里山で味わう ゆったり、のんびりした暮らし 塚本 美樹さん

自然豊かな里山で味わう ゆったり、のんびりした暮らし

2024年取材

プロフィール
塚本 美樹さん 出身 / 愛知県 職業 /

幼少期、里山で楽しく過ごした思い出

 移住前は名古屋で事務職をしていた塚本さん。子どもの頃に両親に連れられて行った里山で、山菜採りをしたり畑作業をしたりしたのが楽しかったという思い出があり、いつかは田舎でのんびり生活したいと考えていた。子どもも成人し、いざそれを叶えようと、2021年頃から全国の移住フェアに参加するなど情報収集を開始。その際に活用した、移住スカウトサービス「SMOUT(スマウト)」に掲載されていた南砺市移住体験ツアーに参加。塚本さんは、「ツアー先は井波でした。そこで出会った人たちが優しい雰囲気で、いいところだなと感じましたね。」と語る。移住の決め手となったのは、温かい土地柄と、働き先があったこと。移住体験ツアーの中で「南砺ひととみらい協同組合」の紹介があり、収入の目処が立ち移住後の生活が見えたことや、1年を通して様々な仕事を試せることに魅力を感じ、南砺市への移住を決意。南砺市小原地区への初の移住者となり、取材当時は『桂湖ビジターセンター』にて電話対応や館内清掃などに従事していた。今後も、季節ごとに様々な就業先へ赴く予定だ。

南砺の魅力は便利すぎないところ

 都会からの田舎暮らし。不便はないか尋ねたところ、塚本さんは「便利すぎないところが逆に良い。自然豊かで、山深いぶん雪の扱いに長けているのも良いところだと思います。」と語ってくれた。最初は車で峠を越えるのが怖かったけれど、今では慣れたと笑う。「ただ、せっかく移住を希望する人がいても、肝心の住む家がなかなか無いので、それがあればもっと魅力が伝わるのでは。」と、家探しの経験を踏まえ言及。
 これからは、山に囲まれ時間がゆっくりと流れるこの地で、畑を始めたりしながらのんびり過ごしたいという塚本さん。塚本さんの豊かな里山ライフは、まだ始まったばかり。